「運動」がうつ病の治療に役立つ

2018年05月25日 介護予防

undoutosinri

運動と、心理・精神面

「運動」がうつ病の治療に役立つことが知られてきています。
「うつ病」の治療は休養と薬物療法とが基本なのですが、症状が改善してもすぐに社会復帰できるとは限りません。
社会復帰できる水準に回復するためには、いくつかの山を越える必要があるようです。
それを超えるための手段の1つとしての運動療法の研究が1980年代から盛んに行われるようになりました。
治療に運動を組み合わせることにより、抑うつ気分の改善を促し、
体力面での向上は社会復帰をよりスムーズにするために役に立つと考えられています。
また、生活習慣病に関連する睡眠時無呼吸症候群の改善に伴う効果も期待できるでしょう。

心理面、精神面に対する運動の効果について、国際スポーツ心理学会が1992年に提言を出しています(1)。
1.運動は不安状態を軽減する。
2.運動は軽度・中等度の抑うつレベルを改善する。
3.長期にわたる運動は神経症や不安神経症を改善する。
4.運動は重度のうつ病の専門的な治療の補助となり得る。
5.運動はさまざまなストレスを軽減する。
6.運動は性・年齢を問わず、情緒の安定効果を持つ。

いずれも、運動が心理面や精神面に良い影響を与えるであろうことを示しています。
もちろん、過度の運動を行い、身体に無理な負荷をかけることは、怪我や関節の痛みなどを生じやすくなるでしょう。
健康のためにやっていることなのに、逆効果となることは誰しも望まないことだと思います。
楽しかったり、爽快だと感じたりする範囲で運動のできることが何より大切な気がします。
より適切な運動の提案のできるコーチのような存在が身近にいることも大切なのかもしれません。

(1) International Society of Sports Psychology (1992)
Physical activity and psychological benefits: A possible statement.
International Journal of Sport Psychology 23: 86-91.



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