無呼吸を予防すると「うつ」の予防にもつながる

2018年05月24日 介護予防

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うつ状態3

「うつ状態」と、生活習慣病やメタボリックシンドロームとの関連する疾患の中で、
本人が気付きにくいものとして睡眠時無呼吸症候群があります。
昼間の作業効率の低下や事故をもたらす要因となるばかりでなく、心不全や高血圧、脳梗塞の原因にもなるので、
サイレント・キラー(Silent Killer)とも呼ばれています。眠れば眠るほど疲れる病気です。
通常は日中の眠気が主な症状ですが、一日中のだるさや倦怠感、集中力の低下を主に感じる方もいて、
意欲の低下につながることもあると思います。睡眠時無呼吸症候群があると、
うつ状態になりやすいことが分かっています(1)。

中年太りなど体重の増加を生じた後に睡眠時無呼吸症候群になることも多く、
ある意味メタボリック症候群により生じたうつ状態といっても過言はないでしょう。
肥満とは関係なく、年齢が上がると睡眠時無呼吸症候群になりやすくなるという指摘もあります。
しかも、日本人の骨格は気道が狭くなりやすいため、肥満ではなくても睡眠時無呼吸症候群になりやすいという話です。
眠っている間の出来事ですので、本人が気付きにくいのも問題です。いびきがあり、
日中の眠気やダルさを感じているのであれば、疑ってみる必要があるかもしれません。

逆に夜寝ようとすると眠りにくいということもあります。日中ずっとウトウトしているため、夜眠りにくくなるわけです。
目が覚めてトイレに行く回数の多い方も気をつける必要があります。
無呼吸の後の呼吸再開時に大きないびきをかくことで腹圧が上がることも、尿意をもよおす1つの要因のようです。
朝起きたときに頭が重かったり、痛かったりすることもあります。
さらに睡眠中に息苦しくなり目覚めることのある方は可能性が高いでしょう。

診断のためには夜間就眠中に検査を行います。治療としては、器具を用いる方法がいくつかあります。
しかし、肥満の人は体重の減少をすることが最も大切だといわれていますので、生活習慣の改善が基本となります。
運動習慣を身につけることでうつ状態の改善する方の中には、
体重減少によって睡眠時無呼吸症候群が改善したためという方もいるように思います。
運動習慣が肥満を遠ざけ睡眠時無呼吸症候群を予防することで、うつ状態の予防にもなるかもしれません。

(1) Harris M et al. (2009) Obstructive sleep apnea and depression.
Sleep Med Rev. 13(6):437-44.



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