「うつ」の予防に重要なメタボリック症候群の改善

2018年05月24日 介護予防

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うつ状態2

「うつ状態」と、生活習慣病やメタボリックシンドロームとの関連のあることは、あまり知られていないのではないでしょうか。

2008年度から特定健診と特定保健指導が始まったので、
「メタボリックシンドローム」は多くの人が聞いたことはあると思います。
メタボリックシンドロームは第一に内臓脂肪型肥満があり、
それに加えて軽度の高血糖、脂質異常、高血圧が加わったものです。
つまり、生活習慣病の中でも肥満に最大の関心が置かれるようになったのです。

何度も聞いたことのある話だと思いますが、内臓脂肪型肥満は、
虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)、脳血管疾患(脳梗塞や脳出血)、
腎不全などになる危険性を高めます。

内臓脂肪がたまると、肝臓や筋肉でのインスリン抵抗性が高まるため、
血糖値が上がり高血糖となるだけでなく、中性脂肪が増え、HDLコレステロールが低下し、
LDLコレステロールが増えるので、動脈硬化が進みます。
また、高インスリン血症となるので、腎臓でナトリウムの吸収が高まることで高血圧にもなります。
脂肪細胞からは、レプチンとアディポネクチンというサイトカインが分泌されています。
レプチンは、中枢性に食欲を抑えて、交感神経の活動を高めて体重を低下させる作用があります。
アディポネクチンは筋肉での脂肪燃焼を増やしたりします。
また、どちらも肝臓や筋肉のインスリン感受性を高めるのですが、
肥満になるといずれの作用も低下するようです。

うつが肥満の原因になる可能性が高いという点での報告は一貫していますが、
逆にメタボリック症候群がうつの原因になっているとの見解(1)はまだ一定していないようです。
しかし、動脈硬化が進むことで脳梗塞を生じたりすることにより、
うつ状態となる可能性が高まるので、「うつ」の予防のためにもメタボリック症候群の改善はとても大切です。

(1) Almeida OP et al. (2009)
Obesity and metabolic syndrome increase the risk of incident depression
in older men: the health in men study.
Am J Geriatr Psychiatry.17(10):889-98.



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